歯を抜いてからインプラントを埋入するまで

今日は、歯を抜いてからインプラントができるまで、どのくらい待たなければならないかについてお話いたします。

普 通の場合で「半年から一年」くらいです。
基本的に私は「ある程度の骨」ができてからではないとインプラントはしません。

と いうのは、昔「抜歯即時埋入」というやり方、つまり歯を抜いて、その日にインプラントを埋入する方法がはやりましたが、その後のトラブルが多くて、今は極 限られた場合のみにしか用いられていません。

やはり、きちんとした「骨」にインプラントは入れるべきなのでしょう。
た だし、骨が出来るまで歯がないというのは大変困ります。
そのような時は、仮歯や仮の入れ歯を入れてなんとか機能面だけは確保いたします。

い ろいろなインプラントの中にはHAコーティングされたものがありますが、この種類のものは抜歯してすぐにインプラントが可能になるようです。
とて も画期的なことです。
ただし、私はHAタイプのものについては、まだ否定的な見解をもっておりますので、もう少し勉強してからにしようと思ってお ります。

2009/11/24

コンピューターガイドシステムの講演を終えて

昨日はインプラントの講演でした。
インプラントをコンピューターでシミュレーションする内容でしたが、終了後の会食で他の先生とお話をして、また 多くの情報を得ることが出来ました。

い くつかの会社がこのシステムのソフトを販売してますが正直大きな違いは無いように思います。
基本的なやり方がほとんど同じです。

結 局、どのシステムがいいかということより、いかにそのシステムの長所と短所を知り「使いこなす」ことができるかがポイントになりそうです。
最後は 「自分の目」で確かめるという「確認」が絶対的に必要であることが「よーく」わかりました。

器 械に使われるなっていうことでしょう。

今後はどんどんまた新しくなってくると思いますので、定期的にこういった話し合いができるようにし たいと思っております。

ま た、今回気がついたのは、みんな悩んでいるところが同じだったということです。
まだ「正解」を出せませんが、そのうち「解決」される日も近いと思 います。

2009/11/13

コンピューターガイドシステムの講演をしてきます

きょう、インプラントのコンピューターガイドシステムの講演を一時間ほどしてきます。
今、最も進歩、変化してきている分野です。
ちょっ と目をはなしてしまうと、かなり変わっていると感じます。

日本でできるシステムはいくつかありますが、最も精度が高いと言われているメー カーのものです。
そのメーカーからも多くの資料を頂き、私自身も大変勉強になりました。
た だ、そのメーカーの人も10分くらいでいいので話をさせてほしいと言ってきましたが、丁重にお断りいたしました(笑)。
やはり純粋な勉強会ですか ら、宣伝がはいってしまったら「ちょっと」ということになりますから。

き のう、日本でかなり有名なインプラントの先生とこの話で盛り上がりました。
その先生は他のメーカーのシステムを入れており、お互いに情報交換する ことができました。

勉強していても、なかなか全部というわけにはいきません。
よって、このような情報交換が一番だと思っておりま す。

歯 科の世界もどんどん変わってきていますので、日々の勉強は大切なのですが、同じ「志」を持っている先生との出会いはもっと大切にしなければなりません。

2009/11/12

ブローネマルクとストローマンインプラントとの比較

昨日は、ちょっと忙しくてブログ休んでしまいました。
すみません。
患者様のデーターを2000ページくらい整理してパソ コンに入れていたので「アップアップ」でした。
集中してやらないと出来ないことなので、終わったとき、疲れきってしまって***。
でも、 一応全部終了したので「ホッ」っとしてます。

前 回はインプラントの表面性状でしたから、またその続きです。

現在、日本で売れているインプラントの表面性状は「これ」というものがある訳 ではありません。
情報がちょっと混乱しているかもしれません。
し かし、QDI(インプラント専門の雑誌)2009年No.3で「Straumannインプラント」と「ブローネマルクインプラント」とのショートインプラ ントでの治療成績の比較の論文がありました。

ショー トインプラントとは、8mm以下の長さのインプラントと定義されています。
2004年EAOにおいて決まりました。

この論文は中 村、三好先生が書いたもので、両インプラントの500-1000本の治療成績について書いています。両先生に感謝。

その結果は「生存率」 で
Straumann  97.97パーセント
Branemark  95.01パーセント
でした。

結果的には、大きくその「差」が出てしまった と言っていいのではないかと思います。
約3パーセントしか違わないというより、約3パーセントも違ってしまったというのが真実というところでしょ うか。

2009/11/06

インプラントの表面性状について

前回は、ブローネマルク教授のお話でした。

今日はインプラントの表面性状についてです。
昔はインプラントの表面はチタンの金属を 磨いたようなツルツルした状態でした。
いわゆる、マシーンサーフェイスです。
しかし、現在はもうなくなっています。

ど うしてでしょうか?

1977年に「TPS」という今までとは違う表面性状がでてきました。
こ れは、チタンの表面にサンドブラスト処理をして表面をザラザラ状態にしたものです。
ITIとレーダーマンが共同で開発したものでした。

当 時としては画期的なものでインプラントの成功率をグーンと上げました。
こ れが現在のインプラントの基礎となります。

ちなみに、現在のインプラントの表面性状のゴールデンスタンダードはサンドブラストの酸エッチ ングです。
ちなみに私の使っているインプラントもこの種類のものです。
最も信頼できる表面性状ですね。

2009/11/04

インプラントの父 ブローネマルク教授

インプラントの説明に欠かせない人がいます。
それは、近代インプラントの開発者ブローネマルク 教授です。

教授は、インプランを発見しようと思っていた わけではありません。
ただ、チタンという金属を使っての動物実験の際に、偶然チタンが骨とくっつく(インテグレーション)ことを発見しただけなの です。

「発 見しただけ」と言っても、これはただならぬことだと思っております。
ひとつは、チタンと骨がくっついていたという事実を認識したということ、もう ひとつはそれを人工の歯に応用できないかと考えたこと。
このふたつのことができるのは、ちょっと普通の人ではありません。

そ のあと長期にわたる動物実験と人への応用を経て商品化するわけですが、このチタンのインプラントがどれだけ人類に貢献するのかは、この時点である程度わ かっていたのではないかと推測できます。

その後、多くの改良を重ねて現在のインプラントになってきたわけですが、この「発見」の意味がど れだけ大きいかは、今さらですが、改めて実感しております。

全 世界で、こういった最初に「発見」した人を、その関係者はみなさんとても「尊敬」をしております。
それが本当の「科学者」です。

2009/11/02

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